2020年9月 最近読んだおすすめマンガ ~一気読みして寝不足になった縛りで~
怪獣8号
ここ最近で一番楽しみにしているやつです。
バトル物で、敵は怪獣。とはいえ、特撮ファンではない私にもスムーズに受け入れられる世界観。
執筆現在では導入部分が終わったところで、コミックスで言うと1巻分くらいでしょうか。ここまでの流れは完璧。非の打ち所のない導入です。相棒もヒロイン枠もスキがないぞ。素晴らしい。
主人公の年齢がちょいおじさん入ってるので、どストライクでウケる年齢層は社会人以上かと思いますが、とにかく続きが楽しみな作品です。
頼むからアニメ化しろ!
ジャンプ+での連載なので、第一話を無料で読めるかと思います。
私がここでゴチャゴチャいうより、一話目を読んでもらったほうが早そうなので、あんまり内容は書かないことにします。
下記のリンクから第一話に飛べますので、御一読あれ。
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
登場人物は全員お嬢様ですから、ゆるい百合物になるんでしょうか?
あまり素養のない私にはわかりません。
あまり格ゲーも詳しくないです。スト2とサムライスピリッツとモータルコンバットくらいしか思いつかない私です。
でもね。それでも面白いんです。面白い漫画なのです。
殆どの人にとってどうでもいいものに、血の涙を流しながら夢中になってる姿って、なんだか胸に来ませんか?
そういう熱がお嬢様たちの可愛さであり、本書の可笑しみでもあります。
結論。女の子かわいいから読んでみて。
タイムパラドクスゴーストライター
気がついたら終わってたパターン。
ジャンプお得意の打ち切りかと噂されてますが、私としては「違うんじゃねぇの?」と思ってしまいます。
冒頭からクライマックスばりにエネルギーのある物語で、読んでいる途中は『これ、このテンションのままどうやって軟着陸するんや?』と、心配していましたら、そのまま加速度的に燃え上がり物語は突き進み、クライマックスまで落ちることなく駆け抜けてくれました。
終わってみると『超勢いのある良い中編』という感じ。これ褒め言葉ですよ。
一読の価値ありです。
左手のための二重奏
これね、音楽物が好きならとりあえず一話目読んでみて。
一話目の完成度高すぎる。普通に映画化できるんちゃうかしら。という無駄のない導入。今後の期待感しかなかったです。
そして私はKindleで即ポチ。貪るように一気読みした結果は大勝利でした。
一つ非現実的な設定があるのですが、特に違和感なく、むしろ物語の原動力として最重要なやつです。そこをスムーズに受け入れられたならあなたの大勝利は確定でしょう。
いい本に巡り会えたぜ。そしてこれからもたのしみだぜ。
いろんなサイトで無料で一話目読めるので、とりあえず読んでみてほしい作品です。
マンガに、編集って必要ですか?
はじめは何で読んだかな? どこかの漫画サイトで読んだような気がします。
落ち目の漫画家と若い女性編集のやり取りをシニカルなコメディーで描いているのですが、コメディーと哀しさのバランスがちょうどよかった。
一話完結的な心づもりで読み進めていたのに、気がつけばストーリーに乗せられている感じ。してやられた。
無料で続きが読めないのでまんまとKindleでポチってましたよ。
とてもいい漫画でした。
2.5次元の誘惑 セミカラー版
主人公はぼっちなオタク。ヒロインは地味子だけど本当はかわいいコスプレイヤー。後輩、無口キャラにギャルまで来て、部室でやんわりハーレム展開。と、要素だけを抽出してしまうと「なんだよ。またそのパターンか。はい食傷食傷。好きにやってください。ぶーぶー」と、履いて捨てたくなるようなテンプレなんですが、ちょっと待って。それは勘違い。王道を押さえているってだけで、この物語の本質とは関係ない。
以前の私よ、よくぞ絵の可愛さに釣られて「まぁ、暇すぎるし、ちょっと読んでみるか」と手を伸ばしたものだ。よくやった。
ものすごい私的で大げさかもしれない感想を述べると。この物語は私達のような「好きに抗えないゆえの孤独」を持つものに対しての優しさや思いやりが込められている。
オタクとはそもそも、共通言語を持つものたちの集団を指す言葉ではなく、世界中のほとんどすべての人たちにしてみれば大した価値のないものをどうしようもなく好きになってしまった残念な人を指す言葉だったはずだ。
そういう業の深い人間同士が、お互いにお互いを違うものと理解し、その上でその「好き」を尊重する。
そして、その「好き」に対して魂を剥き出しにして挑んでいく。無償の愛。そういうマンガだ。
登場人物の心が裸。故に燃える。泣ける。応援したくなる。
涙腺が塞がりかけている私でも、多分7箇所くらい泣けました。
ただし、持ち上げすぎたので注意点を。
第一話を読んで「これは傑作や!」とはならないタイプで、読んでるうちにジワジワと右肩上がりになるタイプ。「あれ?なんかこれ、気がついたらクソ面白いんですけど?」となるやつです。
まあ、女の子が可愛いし、はじめから普通に引き込まれるので我慢して読むとかでは全くないので細かい心配はしなくてオッケー。
念の為、一話で切らずにコミックス1巻分くらいは読んでみてほしいです。
最高かよ。
チェンソーマン
ジャンプ漫画なので紹介不要かも?と思いましたが、面白かった気持ちに正直になるために書いておきます。
作者の前作ファイアパンチで衝撃を受けた方も多いでしょう。独特の世界観と型にとらわれないストーリー展開と、それでいてオ〇ニーにならない読みやすい物語は健在どころかブラッシュアップ。
多少癖は強いので読めない人もいるとは思いますが、受け入れられたらこっちのもんです。
読書感が、何か懐かしい香りがするのは何なんだろう。子供のときの何かとつながってる気がするんだが……(独り言)
異世界おじさん
すっかりジャンルとして定着した異世界物とは少し違います。
異世界帰りの残念なおじさんと普通に日本で暮らしてきた甥っ子の共同生活の中で、おじさんのクソ残念すぎる異世界での思い出を肴になんだかんだセガサターンする話です。
異世界物に抵抗がある人も全然オッケー。
鼻で笑いつつ、なんだかおじさんに優しくしてあげたくなったり、殴りたくなったり、そんな気持ちになれるコメディー漫画です。
見える子ちゃん
幽霊が見えちゃう女子高生が必死で見えないことにしようとする様が笑えます。
はじめは日常の一話完結っぽいギャグ漫画かと思っていたのですが、いつの間にやらストーリーに乗せられているパターン。
幽霊が出てくるので怖い絵もありますが、怖いのに笑えるというか、トイレいけなくなるような怖さとは違うのて、軽い気持ちで読んでみればいいと思います。
新しいパターンのコメディーですね。ちょっと読んでみてほしい。
ザ・ボルダー
壁があるから登りたい。ボルダリングを題材にした漫画です。
珍しい題材を扱いつつ、うまく成立させている稀有なやつです。
ボルダリングっていう未知の世界(私には)と、主人公の成長が見られる王道スポーツ展開で、なんだかんだで最新話まで一気読みでしたね。
ちょっと新しいスポーツ漫画読みたいって人は手にとってみるといいかもしれません。
転生したら剣でした
基本的にね、異世界物のマンガに大した期待はしてないんですよ。私の中であれらは活字で読むほうが面白くて、マンガやアニメになると見てて少し恥ずかしくなるというか、もっと閉じた世界で見ていたいものというか。想像力を使いながら補完していくものというか。
とにかく、マンガ版はあくまでファンディスク的な位置付けです。
そんな中にたまにあたりがあるからマンガ版も読むのをやめられないんですけどね。
これは私の中では当たりです。
ズサーッと一気読みしました。
転生したら剣。って突飛な設定。どうせ出落ちなんじゃね? と!思っている方には「案外そうでもないですよ」という普通の言葉をお贈りします。
パッカ
これは穏やかで淡い恋のやつ。空気感が淡くて静か。それでいて河童。……カッパ!?
そうです。この物語にはカッパが居るんですが、この世界にカッパがいることに何故か違和感がない。しっかりと日常に溶け込んでくれてるので、『カッパとか妖怪とかオカルト出すなよおい」とは全く思わない。
雰囲気が秀逸。青春は手からこぼれ落ちるのが常。淡くて儚いかっぱ入りの青春です。
どるから
女子高生✕格闘技✕格闘ビジネス。そして転生!?
転生というか、正しく表現するなら刑務所から出てきた元K-1の石井館長が事故で死んで女子高生に憑依するところから始まります。…………ええ、あの石井館長です。
なんちゅう設定で始めるんだよ。と思ったら、なんと原作が石井館長その人ではありませんか。びっくりした。
石井館長原作って大丈夫?面白いん?と、思うのも当然だと思いますが、物語の構成や細かい部分は恐らく館長自身ではなく作画さんや編集さんの比重が多いんではないかと推測します。
もしも石井館長がネームまでやっててこのクオリティを出せてるのなら、アンディフグもびっくりでしょう。
実際に面白いかというと、格闘技好きには無茶無茶面白いです。
単なる格闘技漫画としても十分面白いのですが、格闘技興行の裏側や、石井館長自身の体験に基づいた裏話とか、館長の原作者っぷりがかなり効いてて、本当に面白く仕上がってます。
決してワンピースばりの一線級漫画ではないのですが、十分に楽しませてくれます。私は好きだ。
年季の入った格闘技好きにはかなりありだと思いますよ。
ただし、パンチラしても中身が石井館長だと思うと情けない気持ちにはなりますけどね。
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
ゾンビ映画好きにはもってこい。
いろんなテンプレ押さえながら、ゾンビと戦ったり、人とぶつかったり。辛い決断をしてみたり。
主人公の性格のおかげか、それほど緊迫しないで読めるというか、怖いのが苦手な人も案外行けるんじゃないでしょうか?
鬱展開も殆どありませんし(たまーにちょっとあるけど、普通の漫画程度です)、どっちかって言うとヒリヒリよりはドキドキやワクワクに近い読み味かもです。
ゾンビフルライフ
こちらもゾンビものですが、漫画の知名度も立場も真逆と言ってもいいかもしれません。
なんとこの主人公はゾンビになった童貞。
正直、絵も上手くないし、派手な物語でもないですが、意外とツボったというか。むちゃ笑いました。
これはホラーでもパニックでもなく、ゾンビになった少年の日常ブラックコメディー。ゾンビ映画はよくB級映画なんて言われますが、この漫画もいい意味でB級感出てます。
アマゾンで単話版と合本版がありますので、単話版で試してみるのもいいかもです。
ランウェイで笑って
言わずとしれたランウェイで笑ってです。なんでわざわざ紹介したかと言うとですね。私、随分長いこと少女漫画と勘違いしてまして、「少女漫画モードになったら読んでみよう」と寝かせてきたバカヤロウだったんですね。
て、読み始めてみると、「なんか、少女漫画というよりバトル漫画の構成やな。すごい少女漫画が出てきたものだ」とかなんとか一人で感心してました。
するとどうでしょう。完全に少年誌掲載なもんですから、「でしょうね!」と一人で納得したものです。
今更同じような勘違いをしている人は少ないかと思いますが、洋服バトル物という新しい境地を少女漫画と勘違いしている残念な同志にご報告とともに恥を晒した次第であります。
読みたくなる。ではなく、否応なく読まされる、アメリカドラマとか韓国ドラマとかみたいな、あの感じの読み味です。一気読み必至だぞ。
龍と苺
前作、響〜小説家になる方法〜で一躍認知度の上がった柳本先生の新作です。
端的に言えば、「やっぱりこの人の書く女の子はイカれてる」てなもんです。もちろんいい意味ですよ。
頭のネジが壊れてる女の子が柳本先生の最大の魅力ですからね。
ちなみに将棋が題材ですが、詳しくない私でも全然読めるので、そのあたりは問題ないと思います。
魔都精兵のスレイブ
真面恋やつよきすなど、某エロゲ業界ではレジェンドでもあり、アカメが斬るでも漫画原作者としての腕を存分に奮ってくれたタカヒロ先生原作のお色気バンザイバトル漫画。
ムフフ枠でありながら、一気に読ませてくれる構成はさすがです。
五等分の花嫁
言わずとしれた名作ラブコメですが、一応ご紹介。
もしもラブコメ好きでまだ読んでないなら絶対に読んでおいたほうがいいと思われます。
こんなに完成度の高いラブコメは未だかつてないと独断で断言してしまいましょう。
もうね、否定するところが見当たらないくらい良く出来ています。
ついでに言うと、読み返すたびに別の娘推しになってしまうくらい、ヒロインのバランスがとれている。
結論。五つ子設定はラブコメ界の大発明だった。
そして、それをいかんなく発揮した春場先生。よくぞやりきってくれました。
不死の葬儀師
別に似てないのかもしれませんが、なんとなく鋼の錬金術師を思わせるダークファンタジー。
どこまで行っても哀しさが付きまとう空気感。悩みながら、それでも進むしかない主人公。
私は激烈にハマったわけじゃないのですが、「これは好きな人はかなり好きだろな」という感じです。恐らく、若かりし頃の私ならどっぷりでしょう。
まぁ、偉そうに言うてますが、さっくり最新話まで一気読みしましたけどね。面白かった。
ハナカク
これはKindleで無料で読めるやつです。
女の子がオープンフィンガーグローブ着けてる画像だったので、暇つぶしのダメ元で読んでみたんですよね。
ところがどっこい。なにこれ。普通に面白い。
私は格闘技ファンなので、そうじゃない人が読んだときの気持ちが少し想像しにくいのですが、専門的な部分の解説もわかりやすく自然ですし、単にスポーツ漫画として見ても、構成もしっかりしてて、大いに胸熱で美味しくいただけるのではないかなと思います。
なにせ無料で公開されているので、興味があったら読んでみてください。
ホームルーム
歪んだ人たちの歪んだ愛の物語。
屈折した登場人物たちのピュアな気持ちが、複雑な読み味を提供してくれます。
これ、今調べてみたらドラマ化されてたんですね。
癖の強いお話が好きなら読んでみるべし。
「普通のやつ読みたいんじゃ」という人は読まなくて良し。
カッコウの許嫁
『ヤンキー君とメガネちゃん』『山田くんと7人の魔女』の作者の新作。ラブコメ好きなら読んでみないわけないでしょうよ。
まぁね、さすがに良く出来てますよ。王道のラブコメで、ちゃーんとヒロインも妹もかわいいです。正直なところを言うと、偏屈な私には王道過ぎて刺激やクセが少ない部分もあるんですが、それを差し引いてもやっぱり良く出来てるし、なんだかんだ読ませてくれる良作です。
また偉そうなこと言ってますが、一気読みはもちろん、最新話までチェックしているという現状ですよ。ぐぬぅ。
カラダ探し
こちらは純粋な怖いやつです。
ドキドキ、ハラハラ、ビビりながらも、ページをめくる手が止まらないやつ。
怖いやつが読みたいならおすすめ度かなり高いです。一気読みしたくなること請け合いです。逆にグロいのとか怖いのが苦手な人は絶対にお勧めしません。
バトルグラウンドワーカーズ
ロボットものなんですが、搭乗者は会社員なんですよね。あれ?公務員だったかな。ちょっとそこんとこ忘れましたが、とにかく、仕事でロボットに乗るパターンなので、登場人物たちは使命感とか正義とかを原動力にして動くわけじゃなく、我々社会人と同じような感覚で働き、当然ながら命を懸けてやりたくなんてないわけですよ。
でも、仕事だからやらなければならないこともあるし、嫌な同僚もいるし、上司の命令は聞かざるを得ない。
そんな中、主人公はこの仕事に懸けている。少しくらいなら命を懸けてもいいくらいに。
設定も展開のスピードも世界観も含め、読者層はちょっと高めかと思います。
私はどストライクだったので寝不足になりながら一気で最新話まで読みました。
先生で○○しちゃいけません!
「お?ムフフなやつですか?」ってな軽い気持ちで読み始めました。『なんでここに先生が?』とかのパクリ……もとい、派生作品かな? と思うじゃないですか。いえいえ、全然違いました。あちらは子供に読ませたくないような内容ではありますが、こちらはむしろ日本中の少年少女(高校生以上)に読んでもらいたい作品だったりします。わりと真面目に言ってます。
これはね、ムフフの皮を被った性教育マンガです。似たジャンルに『ふたりエッチ』がありますが、あれよりももっと健全というか、保健室の先生らしく、男女の問題や個人の性の問題に真摯に対応しています。
日本の学校での性教育に足りない大事なところを描いてたりするので、童貞は絶対に読むべし。あと、自分は上手だとか思ってる人も一応読んどけ。そういうやつは大体下手だから。あと、女子も読むべし。人に言いにくい悩みとかあるでしょうよ。
ってなわけで、大体みんな読んだほうがいいかもしれないので、厚労省だか文科省だかの偉いさんは教育要綱だか何だかに入れたりすることを考えてみてはいかがでしょうか?
ダンス・ダンス・ダンスール
少女漫画界の異端児ジョージ朝倉先生ですが、今度はバレエ漫画です。
そもそもバレエ漫画にハズレが少ないという漫画界の謎もあるというのに、それに加えてジョージ朝倉先生のロックというか、純文学的というか、魂がむき出しになったような登場人物たちが合わないはずがない。
ちなみに主人公は男の子でして、読者の性別は選ばないと思います。
恋や憧れ、夢や希望に、人の汚さや弱さ、見たくもない自分の内面から、何から何までがバレエを通して見事に描かれています。
ここ最近の漫画では個人的にナンバーワンです。家事も仕事もおざなりに、疲れ目で目を真っ赤にしながら最新話まで読んだほど熱中しました。
嫁にごり押しで薦めすぎてちょっとうざがられるという事件すらあったほどです。
マンガ家再入門
クマのプータローの作者さんが、いろんな人に漫画の描き方を聞きに行くというエッセイ漫画です。
これね、どうおすすめしていいのか難しいんですが、当時のシュールなギャグマンガの空気感が漂ったインタビュー風景が可笑しみを感じるんでしょうか。
地味ですが傑作だと思っています。
伊藤潤二自選傑作集
すぐ上で紹介した『マンガ家再入門』に伊藤潤二先生が出てまして、久しぶりに読み返してみた次第ですが、やっぱりクソ面白い。いや、読む人は選ぶと思いますよ。でも、この人の作品は好きな人はドはまりするでしょうよ。
カフカ、安部公房、夢野久作あたりが引っかかる人は合うんじゃないかなと思います。
傑作集はいくつも出てますが、どれを読んでも伊藤潤二先生って感じですので、ジャケ買いでもいいんじゃないかなと。ちなみに上に書いてる中川いさみ先生は『首吊り気球』や『ムカデ人間』などを挙げておられました。
最近のおすすめスポーツ漫画を紹介します。野球、サッカーからクイズまで!?2020年9月更新
スポーツって素晴らしいですねっ!!!
完全インドアな私みたいなものは、世間でスポーツが盛り上がるたびに連想するスポーツ漫画を読みたくなるのですが……。
夏の暑い日には「あだち充作品」を手始めに、「大きく振りかぶって」なんかを読み直してみたり、公園でバスケ少年を見かけたら「スラムダンク」を読んでみたり。極端なところでは鳥人間コンテストをTVで見た日には「ちはやふる」を猛烈に読み返したり(作品内に鳥人間コンテストがちらりと出てきます。また、私の中ではスポ魂扱いです)、逆に本棚にある「GIANT KILLING」を見かけてはPS3の「プロサッカークラブをつくろう」を引っ張り出してみたり。
みなさんにも多かれ少なかれ似たような経験がおありになるのではないでしょうか?
最近は以前と比べて色々なスポーツ漫画、あるいはスポーツではないけどスポ魂要素の強いものまで様々な作品が生み出されていますので、今回はその一端をご紹介できればいいかなと思います。
では、さらさらっといきませう。
まずはサッカーだす。
アオアシ
内容紹介
愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、
まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――
そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」の
ユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。
アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、
東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?
将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、
ここから急速に回り始める!!
今や押しも押されぬ人気となったサッカー漫画。
この作品の設定は少々意外で、これまでの作品に多かった高校サッカーではなく、ユースチームが舞台になっているところです。
高校サッカーよりもシビアで残酷な世界でもありますから、チーム内においても緊張感やライバル意識などがヒリヒリと伝わってきます。
リアルなスポーツ漫画でありながら、引きもありますし外連味も上手く混ぜ込んでありますので、漫画としての完成度は結構高いと思います。
Amazonで試し読みなんかもありましたので、合うか合わないかを確認してみる価値はあると思います。
Amazonで見てみる?
DAYS
内容紹介
少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!
こちらは青春真っ只中のサッカーマンガ。アニメ化もされてますので認知度は結構高いでしょう。
なよなよっとした主人公が努力を重ねて成長していくタイプで、初めの弱っちい感じは読んでいても抵抗があるくらいでした。しかし、物語が進んでいくにつれ、周りに助けられながらも誰よりも努力をする主人公に否応なく涙させられます。
まるで、頼りない自分の息子の成長を見守るような感覚になりますね。私もおじさんですから……。
ヒロイン得意の○○読め!突っ込みはなかなか好きです。少し拝借させてもらうと、「心が腐りかけてるならDAYS読んどけ!そんでちょっと泣いとけっ!」
Amazonで見てみよう
さて、お次はバリボーです。
ハリガネサービス
内容紹介
中学バレー部ではレギュラーになれなかった下平鉋。都立豊瀬高校ではなんとかレギュラーを目指して頑張ろうとしていると、一緒に入った同級生の3人は元・中学東京選抜であった。青春高校バレーボール巨編!!
チャンピオンっぽいバリボー漫画!と言えば伝わるのでしょうか?……おそらく伝わらないんでしょうね。
主人公はほんのり暗めというか、内気気味というか。一位専念、異常ともいえる精神力とサーブの技術で仄暗いオーラ渦巻くゾーン状態に入って活躍したり打ち砕かれたり。ハイキューとは違ったヒリヒリしたバレー漫画です。
スポーツ漫画とはいえ、多少癖があるので万人受けとはいかないでしょうが、私はかなり面白かったです。
少女ファイト 14巻~
内容紹介
「あの日から、友達は作らないって決めたんだから」大石練(おおいしねり)・15歳。バレーボールの名門・白雲山(はくうんざん)学園中等部に在籍。練はずっと自分を抑え続けていた。小学校時代に全国大会で準優勝したチームのキャプテンであったほどの実力を隠しながら。集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は――。それでもバレーを辞められない想いとは――!! バレーボール群像劇スタート!出版社/著者からの内容紹介
バレーボール群像劇スタート!!待望の最新作
大石練・15歳。バレーボールの名門・白雲山学園中等部に在籍。練はずっと自分を抑え続けていた。小学校時代に全国大会で準優勝したチームのキャプテンであったほどの実力を隠しながら。集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は——。それでもバレーを辞められない想いとは——!!
描きおろしページ満載!カラーページも収録!!
天才、日本橋ヨヲコのバレーボール漫画。
私、日本橋ヨヲコ先生の文学的というか、大人向け手塚治虫作品のような空気感が好物なんですが、何なんでしょうねあれは?魂を切り出して漫画に落とし込んだような痛みが感じられます。
スポーツ漫画を書いてどうなるのかな?と期待しないで読んだのを覚えていますが、とんでもねぇ!すんばらしぃ!
絵が受け付けないって人がいたら初めは我慢するべし。すぐ慣れる。そんな事一切気にならなくなる。でも、爽やか青春が読みたいならおすすめはいたしかねます。
ちょっと熱が入ってしまいましたね。お次はクールダウン。
はるかなレシーブ 4巻~
内容紹介
高い身長がコンプレックスのはるか。 身長が伸び悩みビーチバレーを諦めたかなた。 沖縄の地でビーチバレーのペアを組むことになった凸凹な二人の少女が、呼吸を合わせ砂浜を翔ぶ――!! ほとばしる ビーチバレー少女達の青春、待望の第1巻!!
打って変わって、かわいい女の子が水着姿で頑張る感じ。
絵も可愛くて上手いし、キャラも可愛くて萌え方面としてとても優秀ですが、侮るなかれ。しっかりスポーツ漫画としても面白いんですよ。マジです。
背の高い女の子がビーチバレーと出会い、どっぷりハマっていく中で様々なライバル(例外なくかわいい)達としのぎを削るわけです。
次はおバドですね。
はねバド! 11巻~
内容紹介
母校である県立北小町高校バドミントン部のコーチになった立花健太郎(たちばな・けんたろう)。部員数が足りず団体戦にも出られない部を立て直せないかと悩む中、校庭の大木を難なく駆け上る運動神経抜群の少女・羽咲綾乃(はねさき・あやの)を見つけ、なんとか勧誘しようとする。だが彼女はなんと……バドミントンが嫌いだった! 目指せ100倍青春、バドミントン部ストーリー開幕! ※巻末に同著者の『新装版 パジャマな彼女。』第1話を収録著者について
こちらも絵の上手さ可愛さが抜群ですが、それもそのはず。元々ジャンプでラブコメを書いていた方なんですが、どうやらひと悶着の後移籍したとかなんとか。そんな話も何となく納得の出来る、信念の有る漫画です。
話は戻りますが、上の「はるかなレシーブ」は絵の可愛さも大きな売りですが、こちらの「はねバド!」は絵に騙されるな!呑まれるぞ!という感じでしょうか。少しばかり意味が解りませんね。すみません。物語がそれほど面白いと伝えたかったんです。
もしも、「かわいい絵がちょっとなぁ」と思ってる方がいたら、是非とも思い切ってチャレンジしてみてほしいです。責任こそ取れませんが、文句くらいならいくらでも受け付けましょう!
あぶねっ。タイトルに書いたのに野球忘れるところやった……。
MIX 11巻~
内容紹介
さて、別記事でもご紹介しましたが、最近の野球漫画で一番楽しみなのはこちら。私は結局のところあだち充なんですよね。ま、野球漫画に入れていいのかは賛否あるでしょうけども。
明青野球部が舞台ということですし、名キャラクター西村の息子なんかも出てきますが、「タッチ」を読んでいなくてもほとんど問題ないと思います。もし今作が気に入った場合は、より楽しむために後から「タッチ」も読んでみるくらいで良いでしょう。
いつまででも続いてほしい気もするし、早く完結して全容を見せてほしい気にもなる。好きな作品とは悩ましいものですよね。
BUNGO―ブンゴ― 10巻~
内容紹介
少年野球チームのない町に育った石浜ブンゴは買い与えてもらったボールをブロック塀に投げ込む毎日。そんな「壁当て」に心血を注ぐブンゴのもとに、少年野球日本代表の野田ユキオが現れて、二人は予期せぬ対決へ…!! のちに中学校で邂逅した二人は、揃って超強豪「静央シニア」へ入団する──!! 甲子園のための甲子園を超える死闘、中学野球で、少年達の情熱が乱れ弾ける──!!
紹介の前に一つしょうもない持論を。スポーツ漫画といっても様々なタイプがあると思います。「巨人の星」のとんでもない魔球や、「テニスの王子様」の必殺技、軽めの所では「弱虫ペダル」なんかも、私の中ではファンタジー漫画に分類されてしまいます。いえ、嫌いと言ってるのではなくてですね、あまりにも現実とかけ離れているというか、スポーツというより異能力バトル漫画として楽しんでしまうんですよね。
もちろん創作であり漫画ですから、多少なりともありえないことは起きますし、そういったことが無ければ面白い作品を書くのは難しいのだと思います。「メジャー」や「ダイヤのエース」なんかは外連味が多めでエンタメ野球漫画として面白いですが、「baby step」や「おおきく振りかぶって」などのように実際の理論をもとに読ませてくれる作品もありますよね。
その点、このブンゴはそのあたりのバランスが優れてると言いますか、ちゃんと野球をやりながらも熱くさせてくれるんです。このバランスって書くには相当難しいんじゃないでしょうか?面白く読ませてもらってます。
お次は変化球。しかもナックルボールです。
ナナマル サンバツ 14巻~
内容紹介
入学早々、高校1年生の越山識が勧誘されたのは、怪しげな先輩が会長を務める「クイズ研究会」だった! 同級生の真理に引っ張られ、識が出会った競技クイズのめくるめく世界とは!? 熱血競技クイズ漫画登場!
ええ。こいつはスポーツではなくクイズ漫画です。
でもね、ちょっと待って。高校に入ってクイズに出会って、仲間を集めて、大会に出て、ライバルとしのぎを削り、時に敗北し、時に勝利を手にする。大きな大会を目指して強化合宿!……ほら。スポ魂でしょ?すごい燃えるんですから。
上記の「ブンゴ」でも少し触れましたが、現実離れしたスポーツ漫画はファンタジー漫画として読んでいるのと同様に、スポーツ以外の題材であろうと構図や燃え要素などを含めてスポーツ漫画として読めるものがあると思いませんか?
例えば「ちはやふる」であり、例えば「青春エール」も入れていいかもしれない感じの奴です。
知識欲も満たしつつ、ヒリヒリした勝負に手に汗握る展開は本当にスポーツのようで、1巻だけ読んでみたら最新刊まで一気読みでしたよ。
まとーめ
思いついたのを選んでみたのですが、ご紹介したものは少なくとも私自信が面白いと思えたものだけを掲載しています。
それぞれ皆さま好みというものがあると思いますが、どれも自信をもって面白かった!と言えるものですので、次に読む本を選ぶ際の参考にしていただけましたら幸いです。
それでは良き漫画ライフをば。
あだち充漫画を独断でランキング!タッチは何位でしょうか?
ご機嫌いかがでしょうか?自称3級まんがソムリエのそぽぽです。 今回は大好きな漫画家あだち充さんの作品を勝手にランキングしてみます。 私は毎年、夏の高校野球の季節になると無性にあだち充が読みたくなります。 初めは「タッチ」とか、「H2」なんかの野球漫画を読み、それらを読み終わると、次は、ただひたすらに「あだち充」を求めるようになります。別に野球ものじゃなくたっていいんですよ。恋愛でも、ボクシングでも ただしこの流れには落とし穴があって、元々見ようと思っていた甲子園を見るのをやめてしまって、ひたすらにあだち充に落ち込んでいくのです。だから、毎年甲子園は見たいはずなのにほとんど見ないまま終わってしまうのです。 これがほぼ毎年の夏の過ごし方だとは……ため息がでますね。 そんなこんなであだち充さんが大好きな私ですが、案外迷わずに選べたかと思います。どうぞ広い心でご覧になってみてください。
5位 みゆき
サブカル語りたけりゃ帰ってきたウルトラマン33話見るといい
僕が小さかった頃、ウルトラマンシリーズなんてやってなかった。
幼少期あたりでウルトラマンシリーズの放送時期を調べてみると、ウルトラマン80(1980年)からウルトラマンティガ(1996年)となってる。
ティガはV6の長野君みたいだけど記憶にあるか無いかといった感じ。
ちょうど子供っぽいものに興味がなくなる年頃だったからだと思う。
そんな時期に子供時代をやってたこともあり、上の世代や下の世代ほどウルトラマンと関わることも関心も少ないウルトラマン谷間の世代として生きてきたわけです。
でもね、ちょっと羨ましかったんですよ。
みんな特撮の話するときにキラキラするでしょ?
子供みたいに話すでしょ?
僕にはそれがない。特撮の素養がほとんどない。
仮面ライダーには置いてけぼりにされちまったし。けっ。
第一話の合体シーン
でも、二十歳くらいの時に「帰ってきたウルトラマン」を貪るように全部見たんです。
きっかけとなったのは一本のVHSテープ。
年上の友達が「きっと好きそうだから見てみな」と勧めてくれたのだが、正直な所、ウルトラマンとか年上のオタクたち過大評価してそうだし、多分退屈・・・で、見てみると、
「ぁぁぁぁあんだこりゃぁっ!!」
衝撃的だったのだ。想像してた幼児向け番組とは一線を画す超問題作。
シナリオの陰鬱さ、梅雨の長雨のようにじっとりする空気感、何より他の映像では見たことの無いような実験的な構図に度肝を抜かれた。
エキセントリックすぎる。子供向け番組でなにやってんだよ。おい。
その後すぐに、ビデオを貸してくれた友人に「すまんかった!完全に舐めてた!」と平謝りした過去がある。
ウルトラマン体験。忘れてただけでありました。
そんなこんなで今日は例の33話を見たんだけど、
画像を追っていくだけでも楽しいので、アバンギャルドな構図だけでもちょっと見てほしい。
帰ってきたウルトラマン33話 「怪獣使いと少年」
穴を掘る少年。早速アングルがエグイ。
彼は町で「超能力が使える気持ち悪いやつ」として有名で、なぜか穴をひたすら掘り続けている。
そこへ不良たちが登場して……。
なんだかんだで埋められるぅ。泥水かけられるぅ。
前衛的すぎるアングルで助けられる少年。
子供たちはタイヤの奥へ配置されていますね。
ダイナミックな構図で不良たちの威圧感が良い。
かっこよすぎるぜ。
少年のもとを訪ねる隊員。しかし彼がいる様子はなく揺れるロープが不穏さを表してます。
少年は町で村八分にされるも、一人のお姉さんから優しくされることで嬉しくなった帰り道。線路のコンポジションすげぇな。
少年ついにリンチにあう。「僕が何したっていうんだぁ!」
力なく倒れる隊員の周りに武器を持つ住人達。
この後はネタバレ防ぎに端折ってますが、このあたりのストーリーも良いんです。
残り5分でようやく怪獣登場。
きた!
名曲が流れます、「ダンダバダバ、ダンダバダバ、ダンダバダバダ!」
で、倒した後。
なんだかんだで穴を掘る少年。
彼は掘る続けるんです!切ないシーン。文学ですね。
伝わったかな?伝わってるといいな。
この時代だからこんなに遊べたんだろうし、ストーリーの悲惨さも今では考えられない。ましてや一応子供向けなんだよね。
サブカル話どうこうは置いといても、ひとつの退屈もなく見れる回なので、ぜひとも見てほしいです。
ニヤニヤしちゃうラブコメ恋愛漫画のおすすめ12選+α 2020年9月更新
皆さんご機嫌いかがですか?
漫画には様々なジャンルがあり、その日の気分や状況によって読みたいものが変わるものだと思います。(専門ジャンル持ちの方も居られるとは思いますが)
恋愛マンガの中でも、しっとりしたものやキュンキュンするもの、悲恋や愛憎もあり、ほんとうに様々ですね。
そんな中から、楽しくもキュンとさせてくれるような、比較的新しい作品を、ニヤニヤが止まらないラブコメ恋愛漫画のおすすめと題してご紹介させていただきます。
それでも歩は寄せてくる/山本崇一朗
「からかい上手の高木さん」山本崇一朗が描く超尊い将棋ラブコメ!この恋、詰むや詰まざるや…?将棋の初心者・田中歩は部長の八乙女うるしに勝って告白したい。棋力は程遠いけれども、ぐいぐい攻めてくる歩の姿勢に別の意味でセンパイは“詰む”かもしれない…というお話。
からかい上手の高木さんで『○○さん』やら『○○くん』ブームの頂点に立ったといっても過言ではない山本崇一朗先生の新作。
構造的に言えば『からかい上手~~』と男女逆になったパターンで、からかわれ、困らされるのは男の子ではなくヒロインの方というシンプルな作りになっているのですがこれがまた効いてる!
困らされる小っちゃい先輩ヒロインの照れがかわいいったらないんです。
軽ーく読めつつ、ニッタニタしながら読める内容ですので、とりあえずまぁ読んでみて。
からかい上手の(元)高木さん/稲葉光史 (著), 山本崇一朗 (著)
お母さんはからかい上手。
大人気からかいラブコメ
「からかい上手の高木さん」の高木さんが結婚!!?
母と娘と、ときどき父?
からかいホームコメディー登場!!
タイトルを見ての通り。余計なことは話すまい!
スピンオフなので作者さんは違うのですが、『からかい上手の高木さん』の世界観を壊すことなく、丁寧に描かれていますので、安心して読んでいただけるかと。
小説の神様/相沢沙呼 , 手名町紗帆
売れない高校生小説家・千谷一也。
デビュー作の評価が振るわず、続編が描けずにいる一也に、
担当編集者が持ちかけたのはとある人気作家との「合作」依頼。
それで本が売れるなら――と引き受けた一也だったが、
一也の前に現れたのは、この春に一也の高校に転校してきた
有名な美少女作家の不動詩凪こと小余綾詩凪で…!?
佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)・橋本環奈W主演!!!
実写映画 近日公開予定☆
読書人の胸を打った感動の青春小説、
コミカライズ第1巻!!!
大ヒット小説のコミカライズです。私は小説未読なので比較なんかはできないのですが、マンガ単体として面白いです。
小説家というお仕事物でもあり、青春ラブストーリー。元が小説ということもあって、プロットや序破急もしっかりとして、昨今のさらりと読める恋愛物というよりは、ドラマや映画に近い読み味です。
シナリオ重視の方におすすめです。
ネガくんとポジちゃん /森田 俊平
どんな時でもポジティブでクラスの人気者・保志さん。そんな保志さんのことがめっちゃ好き!な主人公・根賀くんは、自分のことを卑下しまくるネガティブ男子! 実は両想い(※バレバレ)な2人の恋は実るのか…!?
気軽にさっくさく読めて、ニンマリできるタイプのやつです。
極端な性格のせいですれ違いまくる二人の恋に、「お前らもう付き合えよ」の声多数。
というかね、ポジちゃん(保志さん)可愛すぎるんよ。……くそぅ。
阿波連さんははかれない/水あさと
「小さくて」、「物静か」な阿波連れいなさん。隣の席に座るライドウくんは、そんな阿波連さんに距離を感じていた。ある日、阿波連さんが落とした消しゴムをライドウくんが拾ったことで、今度は予想外の急接近!? 「遠すぎたり」「近すぎたり」予測不能な阿波連さん。色んな意味で、『はかれない』青春コメディ
阿波連さん可愛すぎるやろ。っていう漫画。さすが水あさと先生ですな。阿波連さんの可愛さに悶えさせられること必至ですわ。私は読むたびに「……くぅ~」とため息が出ます。可愛さに侵食される感じです。
不器用な女の子ってなんでこんなに愛らしいんでしょうか。なんかね、パピコとか買ってあげたいです。
にこめっこ/赤堀君
悪魔に命を救ってもらった代償に、笑うと大切な人に災いが降りかかる呪いにかかってしまった女子高生・草原ニコ。笑顔を封じ、冷徹な生徒会長として学園生活を送るニコだったが、ある日突然、学校一のイケメン・芝浜くんに告白されて――!? 絶対に笑ってはいけない、新感覚のにらめっこラブコメディ!
ニヤニヤじゃなくてプッププップ吹き出しながら読みました。
この漫画、レビューとかあんまり見かけませんが、かなり面白かったんですけどね。ニコちゃんかわええし。三巻で完結してるのでサクサクっと楽しめると思いますぜ。
しめるちゃんはつきまといたい/鍋谷 やかん
※(公式のあらすじのくせに、もろネタばれしてやがるので白文字にしてます)
一目惚れした少年を護るため、全力で"つきまとう"少女・しめるちゃん。しかしその正体は"憑きまとい"特化型の妖怪・濡女子だった! 気付かれなくても頑張る姿がもどかしい、すれ違えないラブコメここに開幕!!
タイトル通りのストーカ娘!?いやはや多くは語るまい。なんとなく気になったらどこぞで1話目を読むがいい。
あせとせっけん/山田金鉄
女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて…。
現実にいたら結構重篤なフェチの人と、そういうフェチを従順に受け入れちゃう感じがそこはかとなくエロいメガネっ子。普通に居たらド変態な二人なのに、うまーく爽やかに描かれています。
でもやっぱり、そこはかとないエロスを感じる。いや、そんなにエロくはないんだけど、そこはかとないんですよ。
男子高校生を養いたいお姉さんの話/英貴
両親が借金を残し突如蒸発。独り取り残され絶望していた僕・空本実を救ってくれたのは、隣の部屋のお姉さんだった! この美人で巨乳なお姉さんは一体何者!?可愛すぎるATMお姉さんコメディ!!
養われてぇ。甘やかされてぇ。大事にされてぇ。ヨシヨシされてぇ。という衝動を99%の男性が本質的に備えていると、世界で一番かしこい人の論文で発表されているとかいないとか。
つまり、全世界の男が求めているお話がここにありますよ。
イジらないで、長瀞さん/ナナシ
「後輩の女子に泣かされた……!!」ある日の放課後、たまに立ち寄る図書室で、スーパー“ドS”な後輩に目をつけられた! 先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は──『長瀞さん』! 憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女”の物語。丸ごと2話の描き下ろしを加えて、待望の単行本化!!
虐められてぇ、罵倒されてぇ、馬鹿にされてぇ、蹴られてぇ。という衝動を私が本質的に備えていると、そんな気持ちが見え隠れして困ってしまうとかなんとか。
つまり、私の心の奥底に眠るイジメられたがりさんが燻りはじめるお話がここにありましたよ。
かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~/赤坂 アカ
http://dnsksrn.web.fc2.com/d2.html
まとめ
今回のチョイスはいかがだったでしょうか?読みたい本は見つかりましたか?
実際に読んで、面白かったものを選びましたので(ホリミヤは未読ですが)趣味の合う方なら気に入ってもらえると思います。
今回書ききれなかった本もたくさんありますので、機会を作ってまたアップしたいと思ってます。お読みくださりありがとうございました。
最近読んだおすすめ漫画で面白かったものをまとめてみます!10選~2016年12月版~
最近読む本無くなったな。と思うことはありませんか?私はしょっちゅうです。
しかし諦めきれずに本屋に出向き、「微妙そうだけどダメもとで読んでみるか」と偉そうに買って帰ってみるとあら不思議。面白い本っていくらでも出てくるもんなんですよね。とても助かります。
今回はそんな風に出会ったやつら。
最近読んだ漫画で面白かったものをまとめてみます!10選と題して紹介していきます。
気になるものがあったら是非試し読みしてみてください。
1,バーナード嬢曰く。/施川 ユウキ 既刊3巻
読むとなんだか読書欲が高まる“名著礼賛"ギャグ! 本を読まずに読んだコトにしたいグータラ読書家“バーナード嬢"と、読書好きな友人たちが図書室で過ごすブンガクな日々──。 『聖書』『平家物語』『銃・病原菌・鉄』『夏への扉』『舟を編む』『フェルマーの最終定理』……古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛"ギャグがここに誕生!!
学校の図書館に集まる本好きな生徒たち。それぞれのキャラがいかにも居そうな役回りです。ヒット作から名著やSFレア本なんかも取り上げて、それぞれの作品の魅力や見方なんかを披露してくれるので、それだけでも十分面白いと言えるのですが、何せ主人公が似非読書家。いかにして読書家にみられるか。いかにして読んでない本を読んだっぽく語れるかなど、俗物ぶりが半端ない。しかしその気持ちわかる。
小説が好きな方は間違いなくクスクス出来ますし、そうでない方でも小説を読みたくなるような魅力的な本でした。
基本的に一話完結ですので、電車の中とか待ち合わせまでの暇つぶしにいい感じの本です。
2,先生の白い嘘/鳥飼茜 既刊6巻
原美鈴は24歳の高校教師。生徒を教師の高みから観察する平穏な毎日は、友人・美奈子の婚約者、早藤の登場により揺らぎ始める。二人の間に、いったい何があったのか?――男と女の間に横たわる性の不平等をえぐる問題作、登場!
最近話題の漫画家 鳥飼茜 の衝撃作。
言葉を選ばずに書きます。
読んでいて胸糞が悪く、終始吐き気がしそうでした。でもすごく面白いんです。読むなら覚悟してください。女性作家だからこそ書ける、女性作家にしか書けない世界がそこにあります。
3,デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション/浅野いにお 既刊5巻
3年前の8月31日、突如東京都に巨大な空飛ぶ円盤、通称“母艦”が襲来。そこから出撃した“侵略者”の攻撃によって多くの死者が出るが、アメリカ軍の攻撃によって母艦は渋谷区の上空で停止。母艦から出撃する侵略者の宇宙船も逐次迎撃された。 上空には母艦が浮き、時折自衛隊と侵略者との戦闘が行われることが日常となった東京で、小山門出は中川凰蘭ら親友たちと共に青春を謳歌していた。人類が終了する日が間近に迫っているとは夢にも思わずに―
しっかりとしたストーリー漫画好きの方にはまったくお勧めしません。独特の世界観なので、どんな人に合うのか想像がつかないんです。
じゃあ誰に薦めるんだよと聞かれてもわかりません。何とか自己責任でおねがいします………
読んでいて終始思い出したのが、忌野清志郎さんが居たRCサクセションの「トランジスタラジオ」の世界でしょうか。私にはドツボだったので紹介させていただきました。
「あの日から、友達は作らないって決めたんだから」大石練(おおいしねり)・15歳。バレーボールの名門・白雲山(はくうんざん)学園中等部に在籍。練はずっと自分を抑え続けていた。小学校時代に全国大会で準優勝したチームのキャプテンであったほどの実力を隠しながら。集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は――。それでもバレーを辞められない想いとは――!! バレーボール群像劇スタート!
名作「G戦場ヘヴンズドア」の作者 日本橋ヨヲコさんの作品です。
スポーツ漫画としてもおもしろいんですが、ただのバレーマンガではありません。なにせ日本橋ヨヲコさんですから。人間の業というか執念というか、露骨な魂が見え隠れしてるというか。
人間はさわやかだけじゃ生きてけないんですから。超絶お勧めです。
5,恋と嘘/ムサヲ 既刊5巻
「嘘」は許されない。「恋」はもっと許されない。すこし未来。日本では16歳になると、政府から結婚相手が指名される世の中になっていた。根島由佳吏15歳は、日本の片隅に住む、うだつの上がらない少年。成績もスポーツも中の下。だがしかし、その胸に燃えるような恋心を秘めていた! 恋が許されない世界で、誰かを好きになってしまった少年の運命は‥‥!?
最近では漫画アプリからも名作が出てくる時代なんですね。これはマンガボックスからだそうです。
デストピア設定の恋愛なんて面白いのかな?と疑いながら読み始めたんですがとんでもない。素晴らしい王道恋愛マンガでした。
主人公は男ですが、少女漫画の趣がありますので男女ともに楽しめるタイプです。
話の軸は大好物の三角関係なのですが、設定が効いているので自然な三角になるのがとても良いです。莉々奈かわゆいし。最近の恋愛マンガをお探しならまずこれをお勧めいたします。
6,波よ聞いてくれ/沙村 広明 既刊3巻
舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!
無限の住人で有名な沙村 広明さん。最近ではハルシオン・ランチやブラッドハーレーの馬車なんかも人気です。
独特の世界観と美しい絵、不可思議なコメディが素晴らしい作家さんだったのですが、今回は現実世界のお話、これがまた見事にハマってすごいんです。
ただの現実的な話なのにグイグイ引き込まれる。主役のミナレなんて本当の意味でどこにでも良そうな女の人なのに何でこんなに魅力的なんだろか。きっと人間がそこに居るからなんでしょうか。
私見で申し訳ないが、2016年では間違いなくベストなマンガです。
7,からかい上手の高木さん/山本崇一朗 既刊4巻
照れたら負けの全力青春バトル!
いっつもオレをからかってくる隣の席の高木さん。 だけど見ていろ、今日こそは必ず 高木さんをからかって 恥ずかしがらせてやる!!
最近多い苗字入りのタイトル。正直げんなりしながら読み始めましたが、これがまた全然面白い。いや、すげぇ面白いとか、大爆走とかじゃないんだけど、すごいニヤニヤしながら高木さんと主人公のやり取りを楽しみました。
8,あそびあそばせ/涼川りん 既刊2巻
圧倒的画力で描かれる美少女とシュールギャグに、笑わずにはいられない!!ギャグ漫画の最先端を行く「美少女×お遊戯」コメディ!
表紙がかわいい女の子すぎるので誤解されるかもしれませんが、完全なるギャグマンガです。何となく読んだ一話目、いい年して噴き出してしまいました。この本に関しては是非とも試し読みであなたの感性と照合してみてください。私はとても面白かったですよ。
9,男三女四/水あさと 既刊5巻
新島高等学校1年A組に在籍する男子3人、女子4人の生徒たち。彼ら、彼女らの毎日はいつだって刺激MAX!! 時にはトイレの流儀を語り合い、時にはムダ毛の育成に命を懸ける!! ちょっとお馬鹿な高校生たちによる、青春ぶっ飛びコメディー!!(ホロリもあるよ!)
こちらもギャグマンガ。同作家の「デンキ街の本屋さん」も大好きなんですが、こちらも攻撃力高いです。下品こと言ってるのに何故かそこまで嫌じゃないんですよね。
登場人物の大半ただのバカですので、見ていて明るい気持ちになれます。
10,BLUE GIANT/石塚真一 既刊9巻
『岳』の石塚真一、最新渾身作!! ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、 川原でサックスを独り吹き続けている。 雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。 「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」 努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。 無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は 仙台、広瀬川から始まる。
最後に大作です。音楽もののマンガってなんでこんなに面白いのが多いんでしょうね。「BECK]「のだめカンタービレ」「坂道のアポロン」「四月は君の嘘」などなど。マンガはもちろん音が聞こえないのに、ページの中で鳴ってるんですよね。ガンガン鳴ってます。そしてそのエモーションだけが際立って胸に来るような不思議な感覚。音楽好きはもちろん、そうでない人もどっぷりハマれると思います。今回書かせていただいたものの中では一番まっとう(?)なマンガで、大袈裟でなく老若男女が楽しめる素晴らしい作品です。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。ここに描いたものは少なくとも私が心から面白いと思えたものですので、自信をもって書かせてもらいました。是非、目を通してみてほしいです。
今回描き切れなかったものもたくさんありますので、別の機会にまた書かせてもらおうと思っとります。では、ご機嫌麗しゅう~。
嗚呼、恐ろしや!おすすめサバイバル・ホラー・パニック漫画まとめてみました2016年12月
ご機嫌いかがですか?自称マンガソムリエ3級のそぽぽです。
ジャンル問わず。貪るようにカルチャーを消費してまいりました。そのなかでも恐怖をモチーフとしたものは最も分かりやすいエンターテインメントではないでしょうか?
ということで今回は筆者が面白かったと思う、嗚呼、恐ろしや!脳汁プッシャーなおすすめサバイバル・ホラー・パニック漫画をまとめてみましたので、脳みそを痺れさせたい方や、気になる作品があったかたは是非とも!
今際の国のアリス/麻生羽呂 全18巻 完結
気がつくとアリスたちは荒廃した街の中にいた。これは夢か、あるいは自分の望みが叶ったのか。自分の身に起きたことへの不安を押しのけ、アリスは奇妙な世界で自由を満喫する。 しかしアリスはまだ知らない。この「今際の国」で生きる術を。そこで繰り広げられる残酷な日常を。
不思議の国のアリスのワンダーランド感をベースに「GANTZ」や「神さまの言うとおり」のようなビシビシ来る緊張感。テンポもよくどんどん引き込まれていきましたので、18巻ありますが中だるみなく一気に読めてしまいます。「げぇむ」の抑圧とストレスがすごいので、達成した時のカタルシスとか喪失感、いわゆる脳汁がドパドパでましたよ。絵も上手いのでご安心を。
また、こういった作品では、物語に苛烈さを求めるあまり登場人物を適当に扱いがちですが、この作品はそれぞれ大事に描かれているというか、それぞれがちゃんと人間らしいというか。まぁ、だからこそ恐ろしいのかもしれないけども。
本編18巻でしっかり完結していますが、近い世界観の「今際の路のアリス」という女子高生主人公の続編?が、月刊サンデージェネックスで連載されています。
ちなみにわたくしハートの女王がタイプです……
自殺島/森 恒二 全17巻 完結
エデンの檻/山田恵庸 全21巻
グアムでの修学旅行の帰路、アキラたちは原因不明の飛行機事故に見舞われた! 気を失って目覚めたのは、見たこともない動物が生息しているジャングル。その島は絶滅したはずの動物が闊歩し、しかも島自体が地図に存在しない島だった。襲いかかる猛獣たち。非日常の緊張からパニックを起こすクラスメイト。謎だらけのジャングルで“生き残り”が始まる!
こちらも無人島集団サバイバルもの。週刊少年マガジン連載でしたので、他に紹介しているものに比べれば過激な描写は少なめです。もちろん大けがをしたり人が死んだりといったシーンはあるものの、リアルなサバイバルというよりは冒険サバイバルと言った方が近いでしょうか。人は死にますけどね。
こういった書き方をすると否定しているように感じられるかもしれませんが、とんでもない!面白いんです。ページをめくるのが止まらないんです。ハラハラドキドキが止まらないんです!
完全な恐怖ではありませんが、素晴らしいエンターテイメントでした。ちなみに嫁も一気読みしてましたよ。
7SEEDS/田村由美 31巻~
ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!
集団サバイバルロマンの極地。
田村由美さんの絵は現代マンガを軸に考えると苦手な方もいるかもしれません。でもね、そんなあなた……損してますよ!!!
設定の緻密さと人間関係の丁寧な描き方で、決してB級にさせない豊かな物語が展開していきます。グロ描写が無くてもこんなにハラハラするもんですね。素晴らしい!
がっこうぐらし!/原作:海法紀光、作画:千葉サドル 8巻~
学校に寝泊まりしちゃおうという学園生活部。 シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、おっとりした顧問のめぐ姉らに囲まれた丈槍ゆきの瞳に映る幸せな“日常"はしかし……!? 千葉サドル×海法紀光(ニトロプラス)の強力タッグが贈る注目作
表紙絵の通り可愛い女の子の部活系ゾンビもの。
萌え絵の日常系ゾンビとかどうなんだろ?と、完全に舐めてましたが、ストーリーも意外や意外にしっかりしていますし、ホラー好きでも十分以上に楽しめます。さすがはニトロプラスの人。試しに一巻読んでみるべし!
座敷女/望月峯太郎 全1巻
大学生の森ひろしは真夜中に隣部屋のドアがしつこくノックされていることに気づく。自分の部屋のドアを開け覗いてみると、そこにはロングヘアにロングコートの大女が立っていた。
「ドラゴンヘッド」で知られ、最近では「ちいさこべえ(山本周五郎原作)」が好調な望月ミネタロウ氏の伝説的ホラー。
思い出す度に鳥肌が立つようで(比喩ではない。むしろ今、鳥肌立ってます)、夜にコンビニとか行けなくなるタイプのヤツです。あぁ。怖くてトイレに行きたくないよぉ。(マジです)
ミスミソウ/押切蓮介 全3巻
三角草。 この花は、厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして小さな花が咲く。 廃校が決まっている田舎の中学に転校した春花。 最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメートによる凄惨なイジメだった――。
現代ホラー漫画の鬼才。押切蓮介の代表作ホラー漫画です。
押切漫画といえばハイスコアガールという方もおられるかと思います。僕ももちろん大好きで何度も読み返していますが、「ミスミソウ」に関しては一度も読み直しておりません!恐ろしくて辛いからです。
トラウマ必至。胸を抉られるような物語をお求めならば是非どうぞ。
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD/原作:佐藤大輔、作画:佐藤ショウジ 7巻~
崩壊した世界を駆ける高校生たちの戦いを描いた問題作が、ハイクオリティなフルカラーコミックで登場。毒島先輩の剣戟が、宮本麗の太ももが、そして〈世界の終わり〉が、今鮮烈に蘇る!
ゾンビ映画を最も正しく漫画化した作品がこれではないでしょうか?エロ・グロ・胸糞・カタルシス。大好きなB級ゾンビ漫画です。
毒島先輩の寺での名シーンは大笑いしました。
ジョージ・A・ロメロから続く正統派ゾンビものがお好きな方は是非おすすめです。
魔法少女・オブ・ジ・エンド/佐藤健太郎 13巻~
ふつうの高校1年生、貴衣とつくねの学校に魔法少女が出現! 不思議な力で次々と同級生を殺していき……。 未曾有の絶望パニックホラー開幕(秋田書店HPより)
超不条理な惨殺が繰り広げられ、たんまり絶望を味わえます。いい意味で期待を裏切られまくりますので、一気に引き込まれました。
異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE-/佐伊村司 5巻~
幼馴染のくるみに想いを寄せるアキラ。梅澤に想いを寄せるくるみ。アキラのことを大切に想う梅澤。3人の高校生活は、部活に恋に、平凡ながらも幸せに過ぎていくはずだった…。突如一部の生徒が人を喰う化物=ゾンビに変化し、まわりの人々を襲い始めた。ゾンビと化したくるみに襲われ、窮地に陥るアキラだったが、くるみが正気を取り戻し…。混乱を極める学園に光はあるのか――。
ゾンビホラーの魅力の一つは人間関係かと思いますが、この作品は「ゾンビが正気を取り戻す」という特異な設定により、お互いの葛藤をより複雑に描毛ているように思えます。
まぁ、そんな難しい事はさておいて、新しい設定もゾンビホラー感も十分面白いので、まだ読んでない人は試してみてください。
ハカイジュウ/本田真吾 19巻~
東京都立川市で、地震が発生し、その場にいた鷹代陽は気絶した。目が覚めると、同級生たちの死体があり、その傍らには謎の怪物がいた。陽はわけもわからぬまま立川から脱出しようとする。しかし、怪物は他の地域をも地獄に変えていった。
パニックホラー。迫りくるハカイジュウたちから逃げまくる!ドキドキ冷や冷や。次の展開が気になってページをめくる手が止まりません。